いくら貯めたらよいのでしょうか。
「金額」の答えはありません。年収200万円の人と1000万円の人では答えは違います。
だから「割合」で考えましょう。
まずは、手取り収入の最低10%を貯金し続けましょう。10年で年収分が貯まります。今20代なら、30代で年収分が貯まります。単純に1年間は遊んで暮らせる計算ですよね。そう考えると、ちょっと勇気が出てくるものです。
お金は余裕のあるときに貯めればいいという
のは大間違いです。収入が増えるほど、ほしいもの、やりたいことも増えるから、余裕などできません。収入が少なくても、少ないなりに貯金するのが大切なのです。
収入と支出には波があります。就職したばかりや結婚して子どもが生まれたばかりのときは生活が苦しいものです。そんなときでも手取り収入の10%は貯金しましょう。収入が増えて家計が落ち着いてきたら、徐々に額をアップさせれば良いのです。
こうして退職までコンスタントに収入の10%を貯め続ければ、人生の3大支出とわれる住宅資金、教育資金、老後資金をきちんとカバーできます。
たまに貯金が辛くなることもあるでしょう。貯金も自分へのプレゼントと考えればよいのです。「将来の」自分に。今一生懸命働いて稼いでいるのは、もちろん生きていくため。生きるには、お金が必要です。でも、お金にできるのはそれだけではありません。将来やりたいことを実現するために、今の収入の一部をとっておきましょう。
今の自分から未来の自分へ、夢をかなえる資金をプレゼントする。それが「貯金」なのです。そう考えれば、今ほしいものややりたいことを我慢しても、貯金ができるようになります。