2019年8月1日木曜日

長期投資の心得

リーマン・ショック以降、日銀をはじめとする先進国の中央銀行は「金融市場の安定」を名分にして、史上空前の資金供給を行ってきた。その結果、各国中銀のバランスシートは平常時の4~5倍に膨れ上がっている。辛うじて3%前後の成長を維持している。それが今の世界景気の実態。中身のない好景気である。

株価暴落時には、優良企業や、本業で社会課題を解決している企業、地域社会の活性化に欠かせない企業などもまとめて叩き売られる。そうすると、買収されるリスクが高まる。社会を支えてきた企業が、収益しか考えない投資家に主導権を奪われ、経営をねじ曲げられてしまうということは往々にしてある。

暴落時の行動は本物の長期投資かどうかの試金石になる。調整局面では、投資家としては、調整理由を分析して、冷静に対処するしかすべはない。どんな暴落相場が訪れようと人々の生活は続くし、それを支える企業の経済活動は止まらない。