2014年10月18日土曜日

円高・米ドル安が進行

 10月13日の海外市場では、円高・ドル安が進行。

 10月14日のロンドン外国為替市場では、一時106円68銭とほぼ1か月ぶりの円高・ドル安水準を付けました。

 7日公表の国際通貨基金(IMF)世界経済見通しで2014年と15年の世界経済の成長率予測を引き下げたことや、エボラ出血熱の感染拡大懸念などからリスク回避の動きが強まったこと、8日公表のFOMC議事録要旨によりFRBがいまの事実上のゼロ金利政策の解除を急がないとの見方が広がったことを受けて米長期金利が低下。その結果、日米金利差が縮小し、10月1日に直近の高値である110円09銭を付けて以降、円高・ドル安が優勢となっています。

 10月3日公表の米雇用統計の結果が堅調ではあったものの、米国以外の経済状況が振るわず、一方的なドル高が進む展開はいったん修正されました。次回開催(10月28、29日)のFOMCでの政策判断が確認されるまでは、経済指標の内容によって為替の動きが左右される展開となりそうです。

 17日のニューヨーク市場では、経済指標の悪化を受け、米国景気に対する懸念が強まり、 米長期金利の低下、米国株の下落とともに円高・米ドル安が進行しました。米ドル円は一時9月8日以来の水準である1米ドル=105円20銭台まで下落しました。