2014年7月21日月曜日

年金支給までいくら貯めれば足りるか

 年金がないと老後の生活は成り立ちません。しかし、公的年金だけに頼れる時代は終わったのです。自分で自分の年金をつくらなくてはならない時代になっています。


 少子高齢化は急速に進んでおり、1960年には現役世代11.2人で高齢者1人を支えていたのが、現在(2010年)は2.8人、50年には1.3人で1人を支えることになると予測されているそうです。

 例えば、38歳時点で年収600万円のサラリーマンだと、老齢厚生年金約120万円と老齢基礎年金約80万円で、合計の年金支給額は年間約200万円です。つまり、支給開始年齢が2年遅れれば400万円、5年遅れて70歳になれば1000万円損することになります。

 しかし、1000万円だけ準備しておけばいいというものではありません。総務省の家計調査で、60歳以上の無職世帯の家計収入を見ると、年間約63万円の赤字で、貯蓄の取り崩しなどでまかなっているそうです。定年の65歳から80歳までの15年間なら、不足額の合計は945万円。つまり70歳に引き上がったときには、最低でも約2000万円は確保する必要があるようです。

 では、そのために今からやるべきことはなんでしょう。

 まずは資産運用ですね。今は銀行に預けていても金利はほとんど付きません。

 リスクの小さい金融商品としては、個人年金があります。節税メリットもあり、元本保証されるものなら貯金代わりにもなります。生命保険の個人年金には、利率が1~1.5%のものがあります。さらに12年1月1日以降に加入(更新)した場合は、保険料8万円以上では4万円が控除対象となり、所得税と住民税が10%の人には8000円の節税となります。8万円を10%で運用したのと同じ効果です。

 もう一つやるべきことは、70歳まで働ける自分磨き。働いて得られるだけの金額を資産運用で得るのは難しいです。働き続けるほうが効率的です。